さんたのガン闘病記
～闘病生活を乗り越えて～
2016年6月5日
今まで入院もしたこともないし、点滴すらやったこともない、
毎年 人間ドックも婦人科検診も受けてるから「自分は大丈夫！」と勝手に思い込んでいましたが、
ガンは他人事ではなかった。
私にも・・・ガンは突然にやってきたのです。
２０１４年１２月、婦人科検診で子宮頚部に小さなポリープがあると言われ、
すぐに地元の総合病院の婦人科に行き、その場で簡単に取ってもらいました。
その病理の結果も良性であり、特に問題も無かった。
だから余計に安心してしまったのか、後にお腹の張りあっても、
便秘のせいか生理痛ぐらいだろうと軽く見ていて、
病院へも行かずに忙しい毎日を普通に過ごしていました。
婦人科検診から約半年・・・
手術間際まで ほとんど症状もなく、私は【卵巣がん】になりました。
それも２０cmにも大きくなった悪性の卵巣腫瘍でした。
自覚症状も現れず進行していく「卵巣がん」はサイレント・キラーと呼ばれるほど
怖い癌であることを私は初めて知りました。
症状が出てきて病院へ駆けつけた時には既に進行しているケースが多いそうです。
＊普通の婦人科検診では子宮が主で、卵巣まではほとんど診ていません。
卵巣は骨盤の奥にある臓器のため発見されにくいですが、
子宮癌検診を受ける際に、卵巣が腫れていないかチェックしてもらうことが出来ますので、
忘れずに確認しましょう。
２０１５年７月、お腹の張りはあったものの、あまり気にせず忙しい仕事もこなしてライヴにも行っていました。
それが手術の５日前ぐらいから次第にお腹が大きくなってきて痛みも増してきました。
やっと具体的な症状で出てきたんですね。
お腹が圧迫されているせいで食欲もない、頻尿になり、動悸、息切れ、めまい、歩き方も妊婦のようになってきた。
歩く度に激痛が走るようになり、流石にこれはヤバイと思った。
それでも、早く病院へ行けばいいものを、２日間痛みを我慢して仕事もしていました。
７月１８日（土）、本当はＭＩＳＩＡ 星空のライヴⅧ 上田公演（長野）へ行くハズでしたが
あまりにも激痛のため断念（＞＜）早朝にタクシーを呼んで地元の総合病院へ行きました。
本当は救急車を呼びたかったが、ご近所の目もあるのでタクシーにした。
だから病院では救急でも他の救急患者のほうを優先されて直ぐには診てもらえず、
あと「１時間半ほど待てば診察の時間だからお待ち下さい」と言われ、
渋々ロビーで痛みを堪えながら立って待っていました。
椅子に座るのも寝るのも立ち上がる時に激しい痛みが伴うので、立ってたほうがまだ良いのです。
額には脂汗も流れてくるし・・とにかく痛い！！(＞＜；）今まで経験したことのない激痛だった。
１番に婦人科で受診してもらったところ、右の卵巣が何と！、２０cmにも大きく腫れあがっていた。
しかもお腹の中で破裂！！中の液体が漏れ腹水がパンパンに溜まっていたのです。
先生は「即手術しないと危険な状態なので、家族に直ぐ連絡を取ってください。」と言われた。
そして、即入院 → 検査 → 右の卵巣の緊急摘出手術を行いました。
初めての開腹手術で３時間・・・あっという間の出来事でした。
急にこんな病気になるとは、今まで何かと忙しい毎日でしたから、
これはきっと「神様がくれた休息時間」なんだと、
初めての入院ですしこの際ゆっくりと休もうと思いました。
術後は酸素マスクをしてるせいか喉がカラカラ、点滴のみで水すらも飲めなかったのは辛かった。
翌日から少しでも立って歩いたほうが、腸閉塞の予防にもなり回復も早いというので、
点滴をしながら、私は頑張って痛みを堪えてベットから起き上がりました。
ふらつきはあるものの、点滴スタンドにつかまりながら歩いてみたら結構大丈夫でした（＾＾）
尿道の管が外れ、トイレに行きたければ嫌でも歩かなければならない。
大量の点滴をしてるせいか、１時間に１回はトイレに行く。痛いけどこれがいいリハビリにもなった。
毎日少しずつ、歩数を増やし、食事も流動食からおかゆ、普通食へと食欲も出てきて
私は順調に回復し、２週間ほどで元気に退院しました。
後は採取した右卵巣の病理の結果を待つのみ。
卵巣腫瘍はほとんどが良性と聞いていたので、すっかり完治したと思い込んでいたのです。
しかーーーし、、病はそんな甘いもんじゃなかった！！！
仕事も早々に復帰して、これから頑張ろう！という矢先でした。
術後の検診と採取した病理の結果を聞きに総合病院へ行きました。
私は早く受付をしたにも関わらず、後から来た人のほうが先に名前を呼ばれ
私はどんどん後回しになっていたので何か変だな～って思っていたんです。
そして、私の番が回ってきて診察後に先生からお話がありました。
普通にあっさりと、淡々とした口調で告げられました。
「卵巣摘出の病理の結果が出ましてね、さんたさんは『卵巣がん』と回答が来ました。」
いろいろと私のガンを丁寧にメモしながら説明もしてくれました。
「さんたさんは末期ガンではなさそうですが、お腹の中に破裂した癌細胞を撒き散らしてる為、
初期ではなく既に進行してるステージⅠC～Ⅲの可能性あり」と言われました。
突然の癌の告知と説明に私の頭の中は真っ白になりました。
末期ガンではないと言うものの、癌の知識もない私は「死」を意識してしまいました。
父親も４７歳の若さで胃癌で他界してるし、遂に私も・・・と思った。
半年前に検診も受けているのに、半年で２０cmも大きな癌に進行してしまうとかってあり？？
何かの間違えではないか？元気なのに何故私が癌なのか？
先生に再度確認してみたが、癌は癌なんだよね。悲しいけど(T_T)
先生：「で、これからどうします？この病院で大手術と抗がん剤を受けますか？
それとも、セカンドオピニオンで専門の病院で受けられてもいいですよ。」
えーーー！！！（( ゜Д゜；)）、どうするって！？
急に言われても仕事もあるし、母親の介護もあるし、どうすんのよ？？
私にはあれこれ考えてる余裕も時間もなかった。
とにかく早く病院を決めなくては、どんどん癌が進行してしまう。
楽しみにしていたレベッカの復活ライヴ（横浜アリーナ）も行くハズだったが
行く気になれなくて、またまた断念（＞＜）良席だったのに泣く泣く行けなかった。
突然の癌の告知はとてもショックでした。悲しくて辛かった。
でも、いろいろと考えてみて、癌である私の今の状態ををしっかりと受止めて、
明るく前を向いて癌と闘っていこうと決めました。生きるために・・・
そして、セカンドオピニオンは都内のがん専門病院にお願いする事になりました。
とても綺麗な病院で環境も良く実績も凄い！また応対して下さったドクターも素晴らしい方でした。
癌専門病院の見解では、私の場合、先に大手術をしてから抗がん剤を６回の治療内容でした。
早々にも私の大手術の日も決まり、まずは通院しながら手術に向けてのさまざまな検査や
オリエンテーションが始まりました。
外科手術は開腹で８時間以上はかかる！
卵巣左摘出、子宮全摘出、骨盤内リンパ節＋傍大動脈リンパ節郭清、胃から垂れ下がっている大網切除・・
手術の説明書や同意書の書類なども何十枚？とあって必要な個所にサインも沢山しました。
大手術のため、術後は排尿障害などの障害が残らないか心配もあったし、
今度はリンパも大きく切除するため、リンパ浮腫などの後遺症もあると聞いて少し怖くなった。
後の事を考えると嫌になるけど、これも生きていくための選択でした。
たとえ障害や後遺症が出ても生きていけるのなら、私は前を向いて頑張ろうと思った。
２０１５年９月、２回目の入院
４人部屋でしたが、皆さん辛い治療を受けているにも関わらず明るかった。
辛くても笑顔を忘れてないというか、自分の症状などもオープンに話してくれて、
初めての私にとってはとても勉強になりましたし、生きる力にもなりました。
私も「７月に手術して、これから２回目の大手術です」と話したところ、
同室の方から「あなたね、手術できるうちは、まだ幸せなのよ。」
と自分の再再発した癌の事なども話してくれました。
これは同じ癌という病気を抱えて、同じ痛みや辛さを知ってるからこそ分かち合える。
共に励まし合い、慰め合い、みんながそれぞれに頑張ってるんですね。
私が手術室に向かう時も、みんなが「頑張ってね！」と送り出してくれた。
総合病院では婦人科でも癌でない方も同室にいらっしゃるので、
ここのがん専門病院に来て本当に良かったと思った。
いよいよ大手術！！
２回目の手術のため、腸の癒着が酷かったらしいが
約９時間にもおよぶ大手術も無事に成功！
お腹を縦に３０cm切り！ゴッソリと臓器を取ってお腹スッキリしました(笑)
手術室から帰ってきた私は酸素マスクに全身管だらけで身動きもできません。
麻酔もまだ効いてるせいか、記憶も定かではないですが、
「苦しい～～痛い～～気持ち悪い～～～」って言ってたらしいです。
手術後２日目
さすが大手術だけあって１回目の手術よりも何かと大変でした。
翌日も炎症による高熱が出て「苦しい～～痛い～～～！」の連呼。
まだまだ全身管だらけで思うように動けない。
上司や友人にメールしようと思ったが、スマホを見る余裕すらもなかった。
背中に痛み止めの針（カテーテル）が入ってて、
痛くなったら３０分に1回だけ押すと薬が流れる仕組みになっていたが、
１０分に１回は押してたかもしれません。
熱のせい？で頭も朦朧としてる中、
やはり手術の翌日は少しでもいいから立って歩きなさい。と先生のご指示なので、
看護師さんに助けてもらって、点滴や管が入ったまま、何とかベットから立ち上がり頑張って歩いてみた。
ほんの数歩で床に手をついてしまう（＞＜）
看護師さん数人の手を借り、車椅子でベットまで戻ってくる事態となった。
何だかとても情けなかった（－－；）足に力が入らないのです。
鼠蹊部が腫れてて殆ど感覚がなく麻痺に近い状態でした。(T_T)
神経を傷つけてしまったのか、このまま麻痺状態で歩けなくなってしまうのではないか、
私は仕事に復帰できるのか・・・凄～く不安になりました。
喉がカラカラで水が飲みたくても禁止されてるからまだ飲めないし、
２日目は何だか強い不安と痛みに襲われてとても辛い辛い一日でした。
手術後３日目
熱は少しずつ下がってきたものの、やはり切ったところが痛い！
ずっと寝てるから背中も痛い！
咳もお腹に力が入るから痛くて出来ないが、そっと力のない咳をコホコホって感じでやっていた。
だけど、急に出てきた くしゃみは我慢できなかった。
ハ、ハ、ハクショーーーン！！！（＞o＜;）痛ーーーーーーーーーい！！！！！！！
お腹の切ったところがビリビリビリっと一瞬破けたかと思うような痛みが走った！
看護師さんにクシャミで「お腹が切れたかも」と言ったら
笑いながら「そんなんで、お腹は破れませんから安心して下さい。」と言われてしまった(笑)
花粉症の時期じゃなくてホント良かったわ。
３日目も歩行練習、あまり感覚もないまま昨日よりは少し歩けるようになりましたが、
普通に歩けるようになるまで まだ時間がかかりそうだ。頑張るしかない！
・
・
５日目、痛みはあるが少しずつ歩けるようになってきた。
術後初めてのシャワーも自分で入るように言われ、何とか頑張ってみて大丈夫だった。
この回復してる過程が嬉しい＾＾
ここの病院は、歩けるようになったらゴミも自分で所定の場所に捨てに行くのです。
ゴミは同じフロアーに何か所かあるが、
燃えるゴミ、燃えないゴミ、ペットボトル、ペットボトルの蓋と自分で分別もします。
これもリハビリ、病人だからって甘くないんです。
急にカーーっと暑くなって汗が大量にでてくるようになった。
暑いと思ったら、サーーっと汗が引いて寒くなる。
卵巣全摘出により早くもホルモンのバランスも崩れ、ホットフラッシュが一日何十回も起きるようになった。
もう更年期障害の突入・・・（泣）
お腹の管（ドレーン）を抜いたところからリンパ液が大量に出てきて、
パジャマもびしょびしょになった。
ガーゼだけでは足りないのでお腹にオムツを着けて対応。
数日間はリンパ液の流出に悩まされたが看護師さんが上手く対応してくれたので助かりました。
万歩計をつけて歩く練習！
１日１０００歩以上は病院の同フロアーを無理しない程度に歩いて下さい とのこと。
寝てばかりいると体力も筋肉もすぐに落ちてしまい回復も遅れるからね、
とりあえず、一歩一歩前に進むことが大切。
鼠蹊部の腫れはそう簡単には引かず、ボールを挟んでいるような違和感があり、
左足が思うように上がらず、歩き方も少し引きずるような感じ。
腹部の穴から出ていたリンパ液は、少しずつ収まってきたが今度はお腹の中に溜まり始めた。
太ももの裏などにもリンパ液が溜まって浮腫みも出てきた。
手術の後遺症はまだ暫くは残るみたいだ。ちゃんと治るのかな？不安は募るばかり・・・
テレビを見れば・・・どこの局も北斗さんの乳がんのニュースが連日放送されていました。
そして、続けて胆管癌で亡くなられた川島なお美さんのニュースも連日大きく取り上げられていた。
どこの番組を見ても、がんのニュースだらけ、ここの病院でも話題となってました。
入院中、長～い夜は気持ちが落ち込んでネガティブになってしまうことも多かった。
不安と孤独に駆られ、睡眠導入剤がないと眠れなかった。不眠症です。。
病院から見える東京湾の東京ゲートブリッジ、夜はライトアップされててとても綺麗な橋なんだけど、
いろいろと考えているうちに天国への架け橋のように見えてしまうこともあった。
何だかとても悲しい気持ちに襲われる。私は死ぬのか？
東京オリンピックが開催される５年後、私は生きてるのだろうか？
大変な事もいろいろとあった１６日間の入院生活でしたが、何とか無事に退院。
退院後は、全摘した病理の結果が出てきました。
最終的にリンパへの転移はなかったが「子宮体がん」も見つかり、
卵巣がん：ステージⅠＣ 子宮体がん：ステージⅠＡ、重複ガンでした。
次の抗がん剤治療までの約１ヵ月間は自宅療養ということで一時退院。
自宅で親の介護だけをして過ごすのも、かえってネガティブ思考になってしまうような気がした。
なので、私はリハビリを兼ねて早くも仕事復帰へ。
最初は通勤もしんどかったけど、まずは身体を動かして徐々に慣れていくことが大事だと思いました。
こんな私の希望を受け入れてくれた理解ある職場にも感謝ですね！
この一時退院の間に、セミオーダーメイドでウィッグも作りました。
抗がん剤治療突入、３回目の入院
１０月末ごろから６回の抗がん剤、約半年間の治療が始まりました。
入院の前日に、私は床屋に行きバリカンで丸刈りにしてもらいました。
抗がん剤の副作用で抜け落ちていく髪の毛、見た目もショックが少ないようにハゲ対策です。
坊主にして治療に挑むのも気持ちがより引き締まるようだった。
よし、気合入れて頑張るぞ！ってね。
坊主って案外似合ってるなって自分でも笑ってしまいました(笑)
もちろん自撮りでパシャリv（＾＾）v 坊主記念写真♪
入院は一般の４人部屋がなかなか空きがでず、ベット待ち状態だった。
でも仕事もあるし待っていられない。個室をお願いしたところ直ぐに入れました。
トイレもシャワーも付いていて、テレビも気兼ねなく見れるしとても快適なお部屋。
お値段はそれなりでしたが、個室に入るのもいい経験でした。
実は、手術よりも怖かったのが抗がん剤でした。
最初の１回目は、経過観察ということで入院しながらの治療となった。
昔に比べて副作用も少なくなったとはいうが、人によっては副作用が酷く出る人もいる。
私は耐えられるのか？！とても不安でした。
抗がん剤は、パクリタキセル＋カルボプラチンのＴＣ治療
１回目の投与は心電図を取りながら約５時間の点滴でした。
抗がん剤が初めて体内に入るた時は緊張してドキドキ!!!
あぁーー、、私の身体が毒に侵されていく～～って感じで凄く嫌な気分になり悲しくなった。
私の場合、２回目以降のＴＣ治療は入院せずに外来でも出来ることになった。
仕事しながら抗がん剤治療ができるのは嬉しいし、
仕事してたほうが前向きなれると思う。
最近では、仕事しながら抗がん剤治療を外来で受けている人も多く、
それだけ副作用に対応する薬も昔に比べて良くなってるからなんですね。
だから「がん」と言われても直ぐに会社は辞めないほうがいい！
抗がん剤は、投与した当日はそれほど副作用もなかったが、
翌日の午後ぐらいから、筋肉痛や関節痛が出てくる。
手首と足首に氷を巻き付けてるような冷たい痛み、
熱っぽくもなるし、嘔吐するほどではないが吐き気も出てきた。
そして後から痺れがジリジリビリビリ・・・{{(>o<)}}電流を流されているような感じ。
倦怠感はもちろん、気持ちも凄～く落ち込んで、うつっぽくなる事もよくありました。
他には、不眠症、味覚障害、便秘の後に下痢が続いたりとキツイ時もある。
そして、脱毛！
頭の毛はほとんど抜けてしまい「ツルっぱげ」になった。眉毛もまつ毛も鼻毛も抜けた。
鏡で自分の顔を見れば、笑ってしまうくらい不気味だった(笑)
それでも、ウィッグを着けてメイクもして仕事に行ったわ！
髪が全部抜けてしまった時はショックだったけど
慣れると、寝癖もつかないしドライヤーもいらないし洗うのも簡単で楽でした＾＾
人によってですが、私の場合
抗がん剤治療は回を重ねるごとにだんだんキツくなってくるように感じました。
白血球や血小板が下がり過ぎて５回目だけは延期はあったものの
冬にインフルエンザにもかからず、よく６回を６ヵ月間で終了できたな～って思う。
今も、手足の痺れなど末梢神経障害と手術の後遺症「リンパ浮腫」はまだ少しありますが、
以前と変わらず仕事もしてますし、元気に過ごしてます（＾＾）
髪の毛も生えてきましたよ～＼(^o^)／
～手術と長い治療を終えて～ 私が伝えたいこと！
半年間の抗がん剤も終わり、４月にＰＥＴ-ＣＴ検査で癌が身体の残ってないかの確認。
結果はとりあえず癌は見つからなかったので、ひとまず一安心＾＾
これから経過観察に入り、数年は検査通院になる。
認知症の母親にも、癌の長い治療が終わった事を伝えました。
母親は「あ～～本当に良かった！私はずっとあんたのこと心配してたのよ。」と
目に涙を浮かべて喜んでくれた。
普段、私の話した事も、分かってるのか分かってないのか？の母親ですが、
この時だけは母の言葉を聞いて、私も涙が溢れてきた。
長い治療を乗り越えられたのも一人の力ではない
家族、友人、会社の同僚など励ましてくれた人が居たからです。
約１０ヵ月にもおよぶ長い闘病生活でしたが
自分にとってはとてもいい経験をしたと思っています。
普段、何気に過ごしている普通の生活がどんなに「ありがたく」感じたことか！
ライヴに行ったり旅行に行ったり友達と楽しくお喋りしたり、
美味しいものを味覚障害もなく美味しく食べられることも・・・
今まで「当たり前」のことが「ありがたい」と思うようになりました。
ガンになって辛いことを乗り越えられたからこそ、生きている「ありがたみ」を実感しています。
いま私は生きている。
ガンはまだ完治したとは言えない状況で、
これから、がんの再発・転移はあるかもしれない。
先のことは分からないけど、
一日一日を大切に、ゆっくりと季節を感じながら、今を楽しく生きていきたいな。
～ One day, One life ～
現在、日本人のおよそ二人に一人がガンになる時代です。
私もせっかくガンになったのだから、
私のガン体験を通じて、皆さんにも検診の大切さとガンになっても
今は仕事を辞めずに治療もできるということを 伝えていきたいと思いました。
最低でも年に一度の検診は受けて下さい。
特に女性の方、乳がん検診や婦人科検診は必ず受けて欲しい。
検診で早期に見つかったガンは治る確率も高くなってきます。
そして、大切なことは、検診を受けているからと決して安心しないでください。
自分の身体は自分でしか分かりません。
検診任せにせずに、身体に痛みや違和感あったら放置せずに早めに病院へ行ってください。
それでも、不安があるようなら病院も変えてみる（セカンドオピニオン）ことも大事です。
最後に、治療中は皆さんから温かい励ましのメッセージや各地のお札などを沢山頂きました。
本当に嬉しかったです（＾＾）元気もらいましたよ～
ありがとうございました！
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